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2016年3月アマゾンで販売予定の書籍『ゆっくり・のんびり・マイペースが子どもを伸ばす』その子らしさと学力を伸ばすお絵描きの秘密!の「あとがき」

投稿日:2016年3月1日 更新日:

あとがき

 

成長段階にある子ども達の育児や教育を考えるときには、まず人間の奥深くにある本質を

よく洞察することが必要であるという観点から、

本書に紹介した子どもたちの絵も、成長しつつある子どもの本質を

出来るだけ皆さんにそのままの形でお伝えできるように努めました。

 

また、子どもの育児・教育を考える上で、シュタイナーの言葉が非常に参考になるという

思いから以下、「子どもの教育」ルドルフ・シュタイナー 高橋巖(たかはしいわお)訳 より一部皆さんにご紹介

したいと思います。

 

人生全体は植物に似ている。植物は目に見ることのできるものだけなのではない。

その内部の隠された深みには、未来の状態も含まれている。新緑の葉をつけた植物を眼の前にする人は、

しばらくすれば、葉をつけた枝から花が咲きいで、

そして果実が実のるようになることを知っている。

そしてその植物は、現在すでに眼に見えぬところで、潜在的に、

そのような花や果実を含んでいる。

 

しかし、現在の眼に見えるものだけから植物を研究しようとするとき、

一体このような花や果実の姿を言い当てることができるだろうか。

植物の本質を知っている人だけが、それについて語ることができる。
人生全体もまた、内部に未来を潜在的に含んでいる。しかしこの未来を言い当てようとするなら、

隠された人間性への洞察を深めなければならない。

けれどもわれわれの時代はそうしたいと思ってはいないらしい。

表面の現れだけに関わろうとしている。

そして外的観察の眼の届かぬところまで入っていけば、確かさが失われてしまう、と信じている。

 

もちろん植物についてなら、話はずっと簡単である。

同じような植物がこれまで何度も花を咲かせ、実をつけてきた。

 

しかし、人生は一回限りである。そして未来に咲かせる花々はまだ存在していない。

しかし、それにもかかわらず、今新しく葉をつけはじめた植物の場合と同じように、

人間の場合にも、未来の花々は潜在的にはすでに存在しているのである。 シュタイナー

 

 

私達は、親として子供を立派に育てたいとつねに、プレッシャーを感じながら育児や教育を行っています。

そして、その子が未来に咲かせるであろう、花々を今すぐに見ることができない、

その保証を得ることが出来ない、確信が持てない、その焦り、不安、迷いといったもののせいで、

本来豊かな未来を潜在的に含んでいる子どもたちの才能を深いところで信じることが出来ないでいるのです。

 

生きることの意味を本当に良く知っている人は、人間の生そのものの中に、

自分の諸課題を見出すことができる。

だから決して、勝手に計画を立てたりはしないで、生を支配する根本法則は、

未来においても現在と異なりはしないということをふまえて、現在の生に対する敬意を失わない。

ただ、存在するものからそれを読み取る。

そして読み取れたものが計画そのものになる。

なぜなら存在は、それ自身のうちに進化の本性を担っているのだから。シュタイナー

 

私達教育者(親)は、子どもの今現在だけを切り取ったり、ある場面だけを切り取ったりして、

特に、今現在何かが出来る出来ないといった表面的なことのみを取り上げて評価すべきではありませんし、

また私達の安易な考えから、子どもの発達や成長を推し進めようなどと

勝手な企てをすることは控えなければなりません。

 

私達は、自分の眼の前にいる子どもをよく見なければなりません。そうすれば、自ずとそこから、

今何が必要なのかということが、自然に浮かび上がってくるのです。

 

私は、一人の母親である自分自身への戒めも含め、以下のシュタイナーの言葉をもって本書のあとがきに代えたいと思います。

全ての子どもたちがその子らしく健やかに成長することを願って。

 

「私は子どもたちの環境になっている。

子どもができるだけ自分で自分を教育していく機会を用意する役割を担っている。

生徒(子ども)より私の方が偉いはずはない。ただ数年早く生まれてきただけなのだから。」

実際、先生(親)がいつも偉いわけではありません。

だから、いつも子どもの成長の協力者でありさえすればよいのです。

 

庭師が植物の手入れをするとき、

根から花へ通じる樹液の流れを外から無理に速めたりはしません。

植物の環境に配慮して、樹液がよく流れるようにするだけです。

それと同じように、自分を無にして、子どもの内なる力がおのずと発達していけるようにすれば、

良い先生(親)になれるのです。

 

そうすれば、生徒(子ども)は立派に育っていけるのです。

 

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