子供と接する時間が多くなればなる程、ママのイライラはつのりますよね。
そして、子どもに怒ってしまって自己嫌悪。
分かっているけど、その悪循環におちいって抜け出せない。
さて、そんなときの
イライラ撃退法をお伝えします。
『イライラを撃退する8つの特効薬』
イライラ撃退法その1 自分のイライラや怒りの奥にある感情を抱きしめよう!
そもそもイライラや怒りというのは感情の第一段階では起こりません。実は、イライラや怒りの奥には、悲しみ、寂しさ、不安、焦り、羞恥心といった様々な感情が隠されています。
例えば、栄養を考えてせっかく作ったご飯を子どもが食べ遊びして、殆ど残す。挙句の果てに、周りは飛び散った食べ物でドロドロ・・・。この時の感情は、せっかく作ったご飯を食べてくれなくて悲しい。そして、ちゃんとご飯を食べない子供が心配なんですよね。そして、最終的に子供がぽいっとスプーンを投げた瞬間に、その感情が怒りに変わって、「もう食べたくないなら、ご飯あげないよっ!!!」そして子供が「わーん!!!」と泣き出すというパターンでしょうか。こんなことが日常茶飯事ですから、お母さんも大変です。でも、そんなことが日常茶飯事だからこそ、それをコントロールするのとしないのとでは、生活が天と地との差になるのです。ですから、イライラっときたり、カーッとなった時には、今自分は本当はどんな気持ちだったんだろう、どういう感情を抱いたんだろう?ということを確認することが大切です。
そしてその気持ちが確認できたら、あー、私悲しかったんだ、不安だったんだ、心底心配だったんだ、と言った具合に自分の素直な感情を受け止めてあげて下さい。そうすると、イライラや怒りが落ち着いてきます。
そうやって落ち着くことが出来れば、素直に「ご飯食べてくれないと心配だよ。」「一生懸命作ったのに悲しいな。」と子供にいって聞かせることが出来ますよね。お母さんが感情的にイライラしたり、怒ったりしたら子供は恐怖しか覚えません。でも、お母さんが冷静に言って聞かせることが出来れば、どんなに小さい子供でもお母さんは嫌な気持ちなんだなということを感じ取ることが出来るはずです。
イライラ撃退法その2 しつけに対する自分の価値観や思い込み、期待をいったん横においてみよう!
イライラや怒りがすぐに出てしまうのは、子どもが自分の価値観やこうなるはず、こうすべきという期待にそぐわない行動をとる時ですよね。
例えば、もう年長さんなんだから一人で着替えが出来るはず、でも甘えて自分で着替えようとしない。だからイライラ。不潔し汚れてるのは恥ずかしい、だからお風呂は毎日入らないといけないのに、子供は髪の毛も洗いたくないし、それどころかシャワーもしたくなくて入れようとすると泣きわめく。しまいには、大声で怒鳴りつけてしまう。
でもよく考えてみれば、自分の中のこうしなければいけないというのは、殆どそうしなくてもよいことだったりします。世の中には自分と全く同じ考え方、価値観、経験を持っている人間などいません。親子であっても然りです。また、同じ物事でも人によってとらえ方も違います。
ですから、ちょっと大げさですが、怪我をしたり死ななければある程度仕方がないと、割り切ることもたまには必要ではないでしょうか。
イライラ撃退法その3 自分のエネルギーを高めておこう!
育児は忍耐力と体力勝負といっても過言ではありません。動き回るし、自分の思い通りにならない子供相手は心理的にも肉体的にも大変疲労します。ですから、日ごろからお母さんも自分の好きなことをしたり、自分をいたわったり、疲れていたら休憩できるような体制をととのえたり、心身ともにエネルギーを絶えず補給することが大切です。
寝不足の時、イライラしますよね。疲れている時、ガミガミ言ってしまいますよね。
お母さんは無意識のうちに自分を犠牲にしてしまいますので、疲れ切ってどうしようもなくなる前に意識的にコンディションを保つようにするのがいいと思います。
イライラ撃退法その4 子供にこれだけは絶対厳しく言わなければいけないことをあらかじめリストアップしよう!
イライラや怒りは悪いですとは言っても、一喝ガツンと言わなければいけない場面もあります。左右確認しないで、道路に飛び出したり、また、自分より小さい子供に悪さをしたり、固いものを投げたりといった、命や怪我に繋がるような場合。他人をむやみに誹謗中傷した場合は、「そんなことは、してはいけないよ。」としっかり注意する必要があります。
まず、怒鳴ってでも注意すべき大事な事柄をピックアップしておきます。そして、それ以外は大目に見ようと思うことです。するといつもイライラしたり、感情的に怒ったりということが減って来ます。自分の怒るべきことと大目にみてもよいことをはっきりさせておきましょう。
イライラ撃退法その5 子供の行動には何か理由があるのではないかと憶測してみよう!
子どもは時に、もしくは常時、親にとって不可解な行動をとります。
例えば、こんなことがありました。お風呂に入ろうとしている長女3歳が、バスルームの隣の部屋に置いてある洗濯籠の中の封を全部外へほっぽり出し、辺りは服で散乱。「あー、散らかして・・・。」と一瞬ムッとしたのですが、何をするのだろうと観察していると、その空っぽになった籠をお風呂へ持って行き、自分の脱いだ服やお兄ちゃんが脱いだ服をその籠の中に入れ始めました。そういう目的があったのか、怒らなくて良かったと思いました。逆に、脱いだ服をちゃんと籠に入れて偉いね、お兄ちゃんの分までありがとう。と褒めることが出来ました。このように、実は子供は子供なりに良い目的があって何かを行っている場合も多くあるのですね。子供を理解しよう、歩み寄ろうとする姿勢は自分のイライラや怒りを鎮めてくれる効果があります。
イライラ撃退法その6 自分の言動を録音・録画してみよう!
これはものすごく有効な手段です。もしも、なかなかイライラや感情的な怒りが収まらないという場合は、自分の言動を録音したり、録画したりすることをお勧めします。感情的な怒りをぶつけている時のみっともなさといったらありません。赤面です。
イライラ撃退法その7 母親としての覚悟を決めよう!
母親になったのだから、諦めも肝心です。やはり人を一人育てるには、長期に渡って大変な労力を強いられます。そう、どうあがいても大変なものは大変なのです。ですから、そんな中でどうやったらより穏やかで楽しい生活を送れるようにするか工夫することが大切です。自分の心持を変える、自分で全部やろうとせずサービスを使う、家族に手伝ってもらう、友達に愚痴をいう、趣味を持つなど方法はいろいろあるはずです。
イライラ撃退法その8 子どもの発達を知ろう!
例えば、よく言われる魔の2歳。うちの2歳児ちゃん、自分でしたいのに、お母さんが良かれと思って手伝うと、また最初から自分でやり直さなければ気がおさまらない。またある日は、片手に1,5lの瓶に入ったリンゴジュース、もう片手には自分よりも大きな袋。持てないからやめなさいと言っても聞かず、案の定りんごジュースのビンはぱりん。
こんな分からんちん2歳児の行動にはイライラさせられますが、実はこの2歳の我がままは、子供の発達面から言うととても良いことなのです。親泣かせが実はちゃんと成長している証拠なのです。ですから、出来ないけれど自分でしたい。でもやっぱり出来ない。わーん!!!となっている我が子を見たら、「おっ、ちゃんと成長しているな。」となるべく大らかな気持ちで見守ってあげましょう。