掛け算表を覚えるのが
低学年の学習の一つの壁ですよね。
何回も繰り返し念仏のように
暗唱して、先生の前で全部言えたら
合格。
もちろん、そういう覚え方でも
良いのですが、今日は九九を覚える
だけで思考力も育てることが出来るもっと
効果的な九九の覚え方をご紹介します。
今回お話する、この方法を使えば
・×と÷の関係が一度に分かる
・目で考える力が育ちます
・36個覚えるだけでよい
・計算が早くなる
という優れモノです。
ではそれは何かというと・・・
コチラ↑
トライアングルナンバーズ、もしくは
三角計算といいます。そして、この
表のことを三角視算表と呼びます。
とにかく、
・×と÷の関係が一度に分かる
・目で考える力が育ちます
・36個覚えるだけでよい
・計算が早くなる
という、とっても効率的・効果的な
九九の覚え方になっています。
単なる暗記である九九を
視(思)考力養成に変えてしまう
驚きの方法です。
例えば・・・
このように一つのマスから、
8×7=56
7×8=56
56÷8=7
56÷7=7
56/8(8分の56)=7
56/7(7分の56)=8
上のことが一瞬で分かるという仕組みです。
3つの数字の配置をそのまま
思い出せるようにするだけで、
これだけのことが一度に復習できます。
注意点は、
・視算・・つまり、3つの配置を目でとらえる
ようにしましょう。
・九九を覚えると計算を早く出来るようになりますが
計算練習は全てを筆算で正確に行い速さを求めないようにします
・トライアングルナンバーズは単なる計算の道具ではなく
「考える頭を育てる」ためのアイテムだと認識しましょう
それでは使用方法ですが、
視算表の中で好きなマスを一日に2個程
丁寧に書き写したり、
ゲーム形式で穴埋め問題にしたり
問題を出し合ったり・・・
たったこれだけです。
簡単なので誰でもすぐに
取り組むことが出来ます。
皆さんも早速やってみましょう。
簡易版視算表はコチラ
この視算表をお手本として使用して下さい。
覚える時にも使えますし、
答えのチェックにも使えます。
ところで、
三角視算表を導入する前に
具体物を使用して子供にしっかり
説明もしておきましょう。
大人には簡単に理解できるので
子供も分かっているだろうと
安易に思っていると、
実は全く分かっていなかったという
ことが多々あります。
表面上できているのに
分かってないということが
起きるのです。
九九のように
単なる数字をそのまま暗記するよりも
数字の裏にある意味をちゃんと
実体験として納得した上で
目を使って覚えていくと
その後の応用力が違います。
ところで、
糸山先生は、9歳頃までの子供の脳は
「幼児脳」と言われていますが、
まさに、
九九を覚える小学2年生頃は
まだ幼児脳。
幼児脳はまだ具体物を使用しながら
学習していく段階です。
九九はそのままだと単なる記号、
単なる暗記ですよね。
そのような数字や文字といった記号(抽象)のみで
学習を進めるのではなく、
具象(実物)と抽象を行ったり来たり
しながら、9歳~10歳でより高い
より高い抽象思考ができるように永久脳(大人の脳)への
進化を助けます。
もちろんどんぐり問題もこの
高いレベルでこの幼児脳から永久脳への
進化をさせることを目的としています。
9歳~10歳で永久脳(大人の脳)へ進化するこの時期に
具体物(もしくは半具象:お絵描きなど)を
使用して理解したり、考えたりすることを
どれだけ長く引き伸ばせるかが重要な鍵となります。
ですから、
高い思考力を育てたければ
文章問題を計算式だけで解かせようとしない
で下さいね。
高速計算や単純計算のドリルを何十問・・・なんかも
絶対にしないでください。
長くなりましたが、
次の記事では、三角視算表の
導入方法についてご説明しますので、
こちらもしっかりと読んで
ご活用いただければと思います。
掛け算も割り算の概念から
教えた方が分かり易いですよ~。