どんぐり歴6年の小5長男とルクセンブルクで
どんぐり問題をしています。
さて、今日の問題です。
6MX98
でんでん虫のろ太君の家から学校までの距離は
1m20cmです。昨日は、家から学校までの1/2
(2分の1)を時速3.6mの速さで歩き、残りの
距離を超スピードで走ったので14分で学校に着きました。
今日は最初から最後まで超スピードで走ろうと思って
います。7時55分丁度に家を出ると学校には
何時何分に着くことができるでしょうか。
ところで、
小5~小6は思考力養成の最終段階に入ります。
もううちの子思考力ついてるから大丈夫と
油断せずに、12歳の終わりまで、
ゆっくり・じっくり・丁寧に目で考えることを
続けて、学力を一生もののお宝にして下さい。
思考力養成は以下のような段階を経て進みます。
具体的な思考力養成(最終段階)
1.問題文の<文章→絵図>化
2.絵図の相関関係の確認<深い理解>→思考材料としての絵図の確認
3.思考用の絵図操作=思考<絵図操作→[CMCC]:Copy-Move-Change-Compare>➡複写、移動、変形、比較ですね。
3.正解の確認→答えまでの道筋確認と解法の整理(解法のフローチャート)
4.絵図操作CMCC(思考)の数式化→立式(算数語に変換:翻訳)
5.計算式での確認→正解を計算で出す。
5の計算式を使って計算で答えを出すところを
いきなりしよう、させようと思うとなかなか
上手くいきません。1~5の順に、ゆっくり
育てていけばいいのです。5歳から始めて、小学校を卒業するときに
1~5が過不足なく出来るようにすればいいんですよ。
また、どんぐり問題の核心を糸山先生のブログから転載しておきます。
2017年01月25日
算数の問題ですからもちろん正解はあります。解法とは、答えを導いた思考過程の記録です。つまり、<他人の思考回路>ですね。●解法があると、子供が間違った時に親や指導者は、子供の進化を待ちきれずに、その場で他人の思考である解法を覚えさせてしまうことがあります。何と残念なことでしょう。その子は、もう、その問題から得ることが出来るはずだったオリジナルの何個もの思考回路を獲得できないようになってしまったのです。しかも、他人の回路は、全く応用が効きませんので、いつまでたっても応用問題は解けずに似たような類題しか解けない、似非秀才君になってしまいます。さらには、この方法を続けていると永久にコピー学習をするしか道はなくなります。だから、どんぐり問題には「手引」や「解法」はないのです。
●反対に<視考力>を使えるようになると、何種類もの解き方が瞬時に見えるようになります。「式で解ける」は1種類だけです。ですから、問題を見て頭の中で予測してある程度解いてしまってから絵図をオマケ程度に描いて解いてしまうやり方は非常にもったいない方法なんです。
●原則通りに、どんなに簡単でも複雑でも前にやったことがある問題でも、丁寧に文字を絵図化する。そうしたら、もう文字は見ないで絵図だけを見て答えを導く方法を絵図だけで考える。そして、式という算数語を使って表現して答えを出す。この手順を守って欲しいのです。
是非、子供の進化を待ちきれる親になって下さい。
仕事算が分からないから、割合が分からないから、
鶴亀算が苦手だからといちいち解法を教えなくても、
<視考力>を使えるようになると、何種類もの解き方が瞬時に見えるようになります。
というのは、どうやら本当のようです。
解法パターンを教えなくても、全く練習したことがなくても
秒殺できるようになるということを、多くのどんぐりっ子
が証明してくれていますから。
で、前置きが長くなりましたが、
昨日歩いた距離が1m20cmの半分の60cmで、
時速360cmで歩いたので、かかった時間は1時間の
1/6の10分。
つまり、超スピードで走った時間は4分。
14分-10分=4分
今日は、最初から最後まで超スピードで走るので、
4分+4分=8分 かかる。
7時55分の8分後に学校に着くので、
答え8時03分。正解!
例えば、この問題を見た瞬間、速さとか距離とか
書いてあるから、これは『は、じ、き』(速さの公式)を使わないと
いけないって、考える方が余計難しく感じるのは私だけでしょうか?
よっぽどこんがらがります。
他のどんぐりっ子さんの解答も見てみましょう。
https://tubomilog2.exblog.jp/23803806/
すぱっと解いて「あーキモチ良く解けた!」
そうですよ。
難しい問題をとくのがとーっても
楽しくなりますし、解ければ本当の自信が
生まれます。
また、その時に解けなくても、うろたえず、どうすれば
いいかな?と忍耐強く考え続ける姿勢が
養われます。
そして、今は解けなくても
いつかは自分の力で何とかできる、
「僕は、私は大丈夫!」という
確信のようなものも芽生えてきます。
こういう姿勢が
たくましく生きて行く、打たれ強いということかな
と思います。