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気を付けて!!!絵本を読んであげるのはいいけれど、読んであげない方がいい物もある。

投稿日:2017年3月9日 更新日:

どんぐる教室の年長さんクラスでの
お話です。

幼児のためのイソップ童話集が
手元にあったので、
読んであげていたのですが、

読めば読むほど違和感が増し、
子ども達の反応も
「はあ?」という感じで・・・

先週、「蟻とキリギリス」を
読んだのですが、

正直、蟻ってすごい残酷ですよね。
まあ、たしかに遊んでばっかりだった
キリギリスもどうかと思いますが、

だからといって食べ物がなくて
寒さに震えて死にそうになってる
キリギリスに少しぐらい食べ物を

わけてあげても
いいんじゃなかろうか、

しかも、嘲笑わなくても・・・と
感じてしまい、何だか微妙だなと
思いつつ、もやもやしていたのですが、

そのもやもやの原因がはっきり
したので書いておきます。

おかしな教育を与えるくらいならば
放っておいた方がよっぽどまし、

たくさん知識を与えたいといって
内容をよく吟味しないでいると
子どもの人間性や感情を
おかしなほうに育ててしまうという
典型的な事例ですので、

あなたのお子さんはそんなことの
犠牲にならないように
以下の記事を見て参考にされて下さい。

正に、ピンポイントで
私のもやもやを言い当てています。

以下、「エミール」上 ルソー著 今野一雄訳
からの引用です。

子どもが寓話を学んでいるのを注意して
見ているがいい。

それを実生活にあてはめて考える
ことが出来る場合、子供はほとんど
いつも作者の意向とは逆の考え方をすること、

作者が改めさせようとしている、
あるいは、もたせないようにしようとしている
欠点について反省することはしないで、

子どもは、他人の欠点から自分の利益を
ひきだすというようなよからぬことを
心がけるようになることが分かるだろう。

右に引用した寓話(※烏と狐)では、
子どもは、烏を笑うが、みんな
狐を好きになる。

次の寓話では、あなた方は蝉の例をみて
考えさせようとするのだが、
そんなことはしないで、子供は好んで
蟻を見習うことになる。

人は他人に頭を下げることを
好まない。子供はいつも輝かしい役割を
演じようとする。

それは自尊心からくる選択で、
ごく自然な選択だ。

ところで、これは子どもにたいして
なんという恐ろしい教訓だろう。

あらゆる怪物のなかでもっともいとわしい
怪物は、けちんぼで情け知らずの子どもだ。

蟻はもっとひどいことをする。蟻は
拒絶したうえに相手をあざわらうことを
子どもに教えているのだ。

どうして人は、寓話は子どもの
倫理学だなどと言えるほど
めくらになることができるのだろう。

寓話が子どもを楽しませながらまちがった
ことを教えていること、

うそにだまされて
子どもは真実をみそこなって
いること、

そして、
子どもにとって教訓を楽しいものに
しようとすることは、子供がそこから
利益を引き出すのをさまたげていること、
こういうことを人は考えていないのだ。

寓話は大人を教えることは出来るが、
子どもにはなまの真実を語らなければ
ならない。真実に覆いをかぶせると、
子どもはもう骨折ってそれをとりのけ
ようとはしない。

 

参考まで・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

寓話 烏と狐

烏先生、とまっていた、木の枝に、
チーズを一つ口にくわえて。

狐先生、匂いにいざなわれ、
烏先生にむかってこんなことばを述べる。

やあ、こんにちは、烏殿、
あなたはなんてきれいなんでしょう。
なんて美しく見える事でしょう。

うそは申しません、
もしもあなたの声が
あなたの羽の美しさにこたえるものなら、

あなたはこの森の賓客の中の
鳳凰でしょう。

これを聞いて、烏は喜びに我を忘れ、
自分の美しい声を聞かせようとして、
あんぐり口をあけ、ばさりとえものを落とす。

狐はそれをつかんで、こう言った。
人のいいお殿さま、
よく覚えていることですな、
お世辞のうまい者はみんな
おせじに耳をかたむける奴の
費用で暮らしているのですよ。

この教訓は、確かに、チーズ一つぐらいの
値うりはありますよ。

烏は、面目なく、はじいって、
もうこんなことにはひっかかるまいと
誓ったが、ちょっと手遅れ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世間には、うまいことにありつくために
おせじを言ったり、うそをついたりする
人間がいることを十歳の子どもに
教える必要があるかどうか、わたしは
たずねたい。

小さな男の子をからかって、
ばかげた虚栄心をかげでそっと
笑っているようなふざけた人間も
いることを教えてやれるのが
せいぜいのところだろう。

それにしても、チーズがすべてを台無しにする。

自分の口からチーズを落とさない様にと
教えないで、むしろ、他人の口から
チーズを落とさせることを
子どもに教えることになる。

以上引用。

見せない教育が必要だということです。

絵本、漫画、雑誌、ドラマ、アニメ、ゲーム・・・
いろんな情報も溢れかえっていて、

また判断力のない子ども達にとっては
年齢に相応しくない、知る必要のない
ドロドロ劇を知らないうちに教えている。

本当に危険なことだと思います。

自分である程度物事を判断できるようになる
最低でも12~13歳頃まで、

非人間的な観念から子どもたちを
守らなければいけません。

欺き、不信、ウソ、嘲り、情け知らず、
あてこすり、不正・・・・

わざわざ、
そんなものを絵本やテレビで
子どもに疑似体験させて何の得が
あるでしょうか。

こう書くと、
人間は汚い部分もあるのだし、
そういうことも理解しておかなければ
集団や社会の中で上手くやっていくことは
出来ないから、

ある程度慣れさせておくことも
必要だとお考えの方もいらっしゃる
かもしれません。

確かに、世の中きれいごとだけでは
ありません。

ですが、子どもに慣れさせる=子どもの中に
そういうベースを少なからず作るということで、

自分の子どもの人間性を、
単に慣れておいた方がいいということと
引き換えに差し出すのは
代償が大きいのではと思います。

まずは、
一人一人の子どもが人間的な判断が
出来るようになることが大切ですよね。

馬鹿なキリギリスだけど、
食べ物分けてあげようと思える
ことの方が大切ですよね。

その後で、
うまく立ち回る方法や技術は
いくらでも身に着けることは可能です。

そうでないと、

何にも世間のことを知らないし、
理解もしていない子どもが、
知識や情報だけ多くもっていて、
頭でっかちで、
生意気に大人と同じような口をきく。

自分のことは棚にあげて
人のことを批判し
屁理屈だらけの建前だけの
非人間的な子ども大人を
量産すること間違いなしです。

そんなことを続けていたら、
将来皆が安心して幸せに暮らせる
社会を築くことは永遠に不可能です。

もし真剣に子育て・教育を
行いたい方は以下の本をお勧めします。

全てここに引用したいところです。

私も今読んでいるのですが、
もっと早く読んでおけば良かった。

以下をクリックすると
アマゾンのページに飛びます。

「エミール」ルソー著 今野一雄訳

 

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