進化7 『白いから描けない』
今回の進化ですが、これも進化させる仕組み、恐るべし
どんぐり問題のカテゴリーです。
えー、
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あかいかめとしろいかめが います。
あかいかめは しろいかめより 6ぴき おおいです。
いま、かおえたら、あかいかめは 8ひき でした。
では、みんなで かめは なんびき いるのでしょう。
という問題です。
ちょっと前置きですが・・・
あと3ヶ月で5歳になる次男。いつもお兄ちゃんがどんぐり問題
をするときは、自分も同じようにしたいので、
母が適当にあまってる問題を紙に貼って(読めないので分からない)、
きりんちゃんが遊んでいます。とか言うときりんを
描くみたいな感じでやってます。
で、先日たまたまカメの問題を貼ったので、ま、そのまま
問題を一行読んであげました。
で、赤いカメを二匹描いて・・・
『白いのは描けない』で、終了。
ここで、面白いなあと思ったわけです。
子供って皆(もちろん100%ではないですけど)同じ反応
するんだなあと。確かに、白い紙に白いエンピツで描いても
良く見えません。もっともな意見です。
で、さらにすごいことは、おそらく糸山先生は
ピンクでも、黒でも、黄色でも、青でもなく
意図的に白にしたのではないだろうかというところです。
やっぱり脅威的どんぐり問題。
で、白がそんなに重要なん?
と思われるかも知れませんね。すっごい重要です。
というのは、数学って仮定することが大事だからです。
見えないものもイメージ化しないと解けません。
完璧ではないにせよイメージ化する必要性があります。
ないものもないこと自体を表さないといけません。
よく分からないけど、見えないんだけど、ちょっと違うけど
こういうことにしておこうというスタンスが非常に重要なんですね。
白いから描けないとか
見えないから分からないとか
完璧じゃないから嫌だとか
言ってるってことは問題解く以前の問題なんですよね。
数学解くためのマインドって言えばいいでしょうか。
子供って結構
白は白じゃなきゃ嫌だ!
みたいなところありますよね。
なので、まずそういう変なこだわりを
とっぱらう。
そういうことも必要だというわけです。
で、それをみている側はどうするかと言うと、
私だったら、ふーん、白だから描けないんだー。
終了。
で、しばらくほっといて、
忘れた頃にまた白い~の問題をする。
そんな感じです。
まあ、親がすることはそういう考える機会を
提供することですね。
で、あとは本人に任せる。
そうやってほっておいても
絶対独りでに進化しますから大丈夫です。
余計なことさえしなければ・・・。
『白いから描けない』から約2年
白いから描けないと言っていた次男ですが、
あっと言う間に1年生になってしまいました。
1年生になって1週間後
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ごはんと ごまの かずを かぞえてみると ごはんは ごまよりも
4つぶ おおくて、20つぶ でした。では、ごはんと ごまを
あわせると なんつぶに なるでしょう。
という問題に再挑戦しました。
ごはんは ごまよりも 4つぶ 多くて・・・
とりあえずゴマ粒を7粒
ご飯を11粒 描きました。
・・・20粒でした。
そう、
こういうところが
どんぐり問題の醍醐味というか
意地悪なところというか
子供達の進化を促進するところ
でもあります。
どんぐり問題導入初期は
ここで躓いたりします。
「えっ?なんで?意味分からん・・・」
みたいな。
しかし、どんぐり歴2年にもなると
そんなことにはもはや動揺しなくなり・・・
「あっ、20粒なんだ。」
って、自分の絵を描き変えることが
すんなり出来るようになってきます。
では、ごはんと ごまを あわせると
なんつぶに なるでしょう。
そこで、今度は胡麻を20つぶ描き
4粒を丸で囲んで塗りつぶし、
その残りと
ご飯20粒を全部数えて
全部で36粒となりました。
ちなみに、
もう白いから描けないとはいいませんよ。