5年生ともなると、
どんぐり問題も佳境に差しかかってきます。
今回の記事で5年生の指導の
注意点を再確認することにより、
子供達の理解力・思考力・プレゼンテーション力を
さらにブラッシュアップしていきましょう。
では、具体的な内容に入って行きます。
5年生の指導の注意点は
以下のようになっています。
●重要な仕事として好きでも嫌でもやれるように。
●高学年では問題を黙読で読むように指導する。
●「絵図・筆算・計算式・答え」を書く場所を分けて
見やすく整理しながら書く。
※思考力のブラッシュアップ。
●簡潔な絵図でいいが線分図はなるべく避ける。
●重要な仕事として好きでも嫌でもやれるように。
「5年生でやっとこれが出て来るんだ。」と私は思った
のですが、この事実はとても興味深いです。
それくらい、多くの子供達(昔の私も含め)は、
学ぶことは楽しいことだと思う前に
「将来のために嫌でもするものだ。」という
ことを早い時期から教え込まれている気がします。
嫌でもするという、ある種の健全な責任感というのは
イヤイヤながらやっていったその積み重ねで
生まれて来るのではなく、
楽しいことを思い切り楽しむなかで、
本当の喜びとは何かを知った時に
生まれてくるものだと思います。
つまり、
楽しいだけでは喜びは得られない
ということです。
また、その延長線上に、
人から言われて無理やり押し付けられた
物をイヤイヤながらやって、
自分の人生を受け身にしていくのか、
能動的に自主的に、自分から覚悟を決めて
物事に取り組んでいけるのかという
その境目があるような気がします。
また、5年生頃から嫌なことでも必要な
仕事として取り組めるように・・・
ということは、
小学4年生頃までは、本人が楽しいと
思えることをまず優先してあげることが
大事だということにもなります。
習い事を途中でやめたがる・・・
次から次へと興味がうつる・・・
一つのことに専念できない・・・
すぐに放り出す・・・
こういったことも、もっと大目にみて
あげれますよね。
●高学年では問題を黙読で読むように指導する。
どんぐり問題は、自分で読めても大人が
問題を読んであげるというのが
基本でしたね。
しかし、高学年になったら
徐々に自分で黙読して問題を解けるように
誘導していきましょう。
●「絵図・計算式・筆算・答え」を書く場所を分けて
見やすく整理しながら書く。
※思考力のブラッシュアップ。
自分だけ分かっていても
それを他の人に分かるように
表現できなければ、
コミュニケーションを
とることも出来ませんし、
いつまでたっても自分の考えを
理解して貰うことは出来ません。
4年生に引き続き、
「絵図・計算式・筆算・答え」を
分かり易く、見やすく書くように
指導していきましょう。
そして、
自分の考えをより良く理解してもらう
表現力・プレゼンテーション力を
伸ばしていきましょう。
●簡潔な絵図でいいが線分図はなるべく避ける。
ここまでどんぐり問題を続けてきた
子供達は、この頃になれば
必要な部分を簡潔に絵に描けるように
なっているはずです。
しかし、問題を楽しむためにも
線分図などの無味乾燥な図ではなく
多少のお絵描きは続けていきましょう。
5MX14
今日は向日葵の種のケーキを作ります。
キッチンには40個の向日葵の種しかありません。
ケーキを作るには280個の種が必要です。
そこで、庭から足りない分を採って来ます。
兄一人と妹二人が採って来てくれます。
この時に兄が妹二人分の3倍の種を
持って来れば、一度で持ってこれます。
では、妹一人が持ってくる種は何個
になるでしょう。妹二人は同じ数だけ
運ぶものとします。
理解・・・問題の通りに絵を描きます。
思考・・・兄は妹2人分の3倍持ってくるので、
足りない種を8等分した数が
妹一人分が運ぶ種だという推論
を立てます。
計算・・・推論のとおりで合うのか確認します。
計算式・・・最後に自分の思考過程を誰が見ても
分かるように計算式で表します。
始めから完璧でなくても結構です。
6年間かけて仕上がるように
持って行けば大丈夫。
丁寧にゆっくり進めていきましょう。
他の学年の指導の注意点や
どんぐり問題の使用上の注意を詳しくまとめた
PDFをまだ手に入れてない方は
コチラからどうぞ。