進化1 ハーフの小学生 算数&日本語進化の様子『どんぐり問題』4MX94

進化1 視考力は誰でももっている力

さて、今回は3年生の進化の記事の続きです。

 

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ここは何でも屋さんです。ここでは、お星さまと黄金たこ焼きが良く売れます。

お星さま2個と黄金たこ焼き3個では190,000,000ユーロ、お星さまと黄金たこ焼き5個では310,000,000ユーロです。

では、黄金たこ焼き1個はいくらでしょうか。

 

突如出て来る、この物凄い数を見て、子どもたちが

「えーっ!」とか「何ー!」とか言うのが楽しみな

ちょっと意地悪などんぐり先生ですが・・・。

 

 

その後、約半年後に再挑戦してみました。

 

黄金たこ焼きがお月様に変わっていますので、悪しからず。

 

 

まず、お星さま2個とお月様3個が190,000,000ユーロなので、

310,000,000ユーロから引いた残りの120,000,000ユーロが

お星さま1個とお月様2個の値段としました。

今度は、190,000,000ユーロから120,000,000ユーロを

引いた残りの、お星さま1個とお月様1個が70,000,000ユーロ

となりました。

 

 

120,000,000ユーロと70,000,000ユーロの違いが

お月様1個分なので、お月様1個は50,000,000ユーロと

なり正解でした。

 

 

 これは、絵を描かなければ絶対に解けない問題です。

なぜなら、計算だけで解こうとすると

連立方程式を使う必要が出て来るからです。

 

連立方程式はまだ習いませんよね。

 

でも、

 

裏を返せば

絵を描いて視考力を使うと

小学3年生でも以外に簡単に解けてしまいます。

 

中学校2年生の教科書に出てくる問題でさえもです。

 

自力でノーヒントでです。

 

 

そして、これこそが

本物の理解であり思考力なのです。

 

 

連立方程式という便利な道具がないから問題が解けない?!

まだ習ってないから出来ない?!

 

 

視考力を使えば、自分の力で工夫して問題を

解決することができるんです。そしてこれは、

自分を、自分の力を信じるという大きな

財産を子供達に与えてくれます。

 

 

これから先、

ますます多様化し、複雑になっていく社会のなかで

自分を信じ、自分の信念のもとに人間らしい判断をもって

行動できる若者を育てるための第一歩だと考えます。

 

 

是非とも、どんぐり問題をただの算数の応用問題と

考えず、教育とは何か、何のために、子どもたちは

勉強するのかということを、もう一度改めて考え直してみる

ことをお勧めします。

 

テストで高得点をとること

先生や周りの人に高い評価を得ること

有名大学に入ることのために

 

勉強するのではありません。

 

 

自分のために

自分が大切だと思うことのために

自力で一つずつ積み上げていくことの重要性とその楽しさを

人生をかけて味わって欲しいと思います。

 

 

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執筆者:

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通称どんぐる先生

ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

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