海外で親子で日本語を勉強していると
敬語ってそうとう意識しないと
自然に使えるようになるのって
難しですよね。
小学生の低学年あたりまでだったら
まだ「子供だから」、「ハーフの子どもだし」
と大目に見てもらえるかもしれませんが、
やはりある程度大きくなったら
目上の人とのやり取りや電話などの対応でも
ある程度は敬語を使えないと
相手に不快な思いをさせたり
失礼にあたったりしますよね。
また、常識がないというマイナスの
評価を受けてしまいかねません。
逆に正しく使えると、
相手からの評価も高まりますし、
人間関係を円滑にすることにも
役立ちます。
ということで、
今回のお話を読むと、
ハーフの子どもでも正しく敬語が
使えるようになって、
「綺麗な日本語が使えて
スゴイねー。」とまわりの
評価が上がること間違いなしです。
それでは、
では、敬語が使えるようになる
具体的な3ステップの
お話に移りたいと思います。
ステップ1 敬語を使うべき状況を教える
敬語を使うべきかどうかは、その場の
状況や相手との関係によって異なります。
学校の先生や大人に対しては、
「先生がいらっしゃった。」
「●●さんはご覧になりましたか。」
などの敬語を使うというのは分かっていても
親戚や友達の親など、普段から親密な
付きあいのある人に対して
「あのことご存知でしたか?」
「そんなことおっしゃられては困ります。」
なんて言ってたら
「なんだこの子供?!」
って思われるし、
思ってしまいますよね。笑
常に丁寧な敬語を使うと
逆に変な距離感が出てしまいますので
注意が必要です。
また、
どの程度の敬語を使うべきかも、
状況によって異なります。
親戚のおばちゃんに対して、
「昨日、父がそう申しておりました。」
なんて使ったらこれまた変ですよね。笑
敬語はTPO(時、場所、状況)に合わせて
使い分ける必要があることを教え、
正しい使い方が出来るように指導しましょう。
ステップ2 敬語の種類を学びましょう
大事なことは、親も使って見せるという事です。
お母さんももう一度敬語を確認して
子供達と一緒に練習してみましょう。
2007年から敬語の種類は5種類になっています。
丁寧語、美化語、尊敬語、謙譲語Ⅰ、謙譲語Ⅱ(丁重語)
となっています。
順番に説明していきますね。
丁寧語とは・・・
丁寧語は、言い回しを丁寧にして、
話を来ている相手や文章を読んでいる相手へ
敬意をあらわすものです。
「です」「ます」「ございます」が基本形です。
尊敬語、謙譲語、丁寧語は単独で使うことはなく、
この丁寧語と組み合わせて使います。
丁寧語だけを使うと、
軽い敬意を表わすことが出来、
先輩や年上の知人、自宅の隣人など、
敬語を使うには少し大げさになるだろう
間柄の人に使えば、好印象を持たれます。
例
今日はパーティーにお越しになりますか?
・・・尊敬語+丁寧語 ちょっと大げさ
今日はパーティーに来ますか?
・・・丁寧語のみで、堅苦しくない
状況によっては子供が使うとおかしく
聞こえる場合があるかもしれません。
あくまで子供らしらを失わない範囲で
使うようにするといいですね。
美化語とは・・・
美化語は、誰かへの敬意を表すのではなく、
言葉遣いを上品に、物事を美化して述べる
ものです。それにより、敬語とのバランスを
とります。
敬語や謙譲語に美化語を使わないと
バランスが悪くなります。
付け足し型・・・お稽古、お天気、ご挨拶、ご機嫌
言い換え方・・・めし→ご飯、水→おひや
尊敬語とは・・・
尊敬語とは、尊敬の対象となる人の行為・
物事・状態などについて、その人物(行為者)を
立てて述べ、敬意を表すものです。
尊敬語①付け足し型
~れる、~られる
例 先生の書かれる字はすごく綺麗だ。
尊敬語②パターン型
する される、なさる
いる、行く、来る いらっしゃる、おいでになる
行く、来る お越しになる
食べる、飲む 召し上がる
見る、~してみる ご覧になる
言う おっしゃる
知っている ご存知
謙譲語Ⅰとは・・・
謙譲語Ⅰとは、敬意の対象に向かってする自分の
行為や物事について、向かう先の人物を立てて
述べるものです。
お~する
例
お話する、ご連絡する、お聞きする、お借りする
謙譲語Ⅱ(丁重語)とは・・・
丁重語とは、自分側の行為(動作)や物事を、
話す相手や文章を読む相手に対して
丁重に述べるものです。
特別な謙譲語の使用
いる → おる
言う → 申す
する → いたす
行く、来る → 参る
思う、知っている → 存じる
ステップ3 今すぐ実践しよう!
まずはお子さんが丁寧語で返事が出来るように
練習してみましょう。
ママ 「お名前は何ですか?」
子供 「●●です。」
ママ 「夏休みはどこへ旅行に行きましたか?」
子供 「●●へ行きました。」
ママ 「お寿司は好きですか?」
子供 「はい。(いいえ。)」