0~4歳我が子の発達に合わせた
語りかけ育児 サリー・ウォード 著 小学館
という本の中に
「おとながこどもに与えられるもののうち、
コミュニケーション能力ほど貴重なものはないと信じるように
なりました。」
とあるのですが、
私も全くその通りだと思うようになりました。
コミュニケーションとは
ただ単に人と人とが会話するとか
言いたいことを伝えるとか
外国語が流暢に話せるとか
おしゃべりが上手とか
そういう
単純なことではなかったということにも
気が付きました。
即ち、
コミュニケーションが出来るようになるには、
・自分が好きである
・一人の人としての自信がある
・物事に興味を持ち、自分の意見をもっている
・他人の言動に反応するのではなく、認めて受け止めて尊重出来る。
・自分と他人をちゃんと区別しているが、他人の気持ちも理解できる
・周りの人に興味関心がある
・周りの人に愛情をもって接することができ、肯定的な見方が出来る
などなど、
人としての基本的な部分がちゃんと育っているか
どうかがとても大事なのです。
ところで、
赤ちゃんがとる最初のコミュニケーションは、
抱っこされたら泣き止む。
ここではないでしょうか。
目も良く見えない
体も思うように動かせない
どこにいるのか
なにがおこっているのか
これからどうなるか
全く何も分からない赤ちゃんが
泣くわけです。
そして
その赤ちゃんをお母さんが
おーよしよしと抱っこする。
すると、
赤ちゃんは安心して
ぴたりと泣き止みます。
コミュニケーションの原点はここにあると思います。
人としての基本的な部分を育てるには
赤ちゃんのときからのこういったやり取りが
必要なのです。
その母子の豊かなやり取りを通して
心が育った子どもたちは
・自分が大好きです
・なんにでも興味を持ちます
・いろんなことに挑戦します
・転んでも起き上がります
・お手伝いも進んでします
・周りの人にも優しくできます
・楽しいことが大好きです
・考えることに夢中になれます
・いろんな人と友達になれます
・創意工夫が大好きです
・他の人の意見も聞き入れることができます
そして、
これらは
将来学力の基礎になったり
困難に挑戦する勇気になったり
社会に貢献しようとする動機になったり
安心した穏やかな生活を作ったり
皆が楽しめるような環境を生み出したり
する力になるのだと思います。
そして、
このコミュニケーション能力を子供に与えてあげるのは
親が、特に母親が最も適しているという訳です。
子どもが赤ちゃんのときには
意識しなくても自然に「語りかけ」育児を
行っていると思いますが、
意識しておかないと
子どもが少し大きくなってきて
気付けば、用件だけを話していたり、
命令口調で一方的に話していたり、
話すことばは子どもへの指示ばかり
ということになりかねません。
0~4歳我が子の発達に合わせた
語りかけ育児 サリー・ウォード 著 小学館
この本では4歳までとなっていますが、
4歳以降も
人生スパンで語りかけ育児を
意識して行っていくことが大事だと思います。
子どもたちが大きくなっても
泣いていたら
よしよし抱っこ
この原点を忘れずに
子どもが大人になっても
親子の楽しいやり取りが出来るといいですよね。