5歳までのページ

実は・・・母親にはなっちゃったけど、子育てについて教育について何もしらない。誰も教えてくれない。どうすればいいの?・・・が現状でした。そして、一旦子育てが始まると日常に追われ、あれよあれよと時間ばかり過ぎ、私は毎日何をやってるんだろう。このままでいいのだろうか?と意味もなく焦ったり、不安になったりしました。

 

頼りは自分が育てられた子育ての方法・・・でもそれって正しかった?しかも、運十年前と今では全く違う世の中。

 

不安や焦りから幼児早期教育をやってみたり、子供に何かの知識をつめこもうとしたり、たくさんの習い事をやらせてみたり、日本語教育をばんばん推し進めてみたりとヘンテコリンな方向に走っちゃったりします。

自分の経験も含め、少しでも周りのお母さんの育児ストレスや悩みを解消できるようなヒントを書いて行きたいと思います。そして、本当に子供のためになる育児や教育ってなんだろう?ということについても考えてみたいと思います。

自らの手や足を働かせて

外界を変化させること

その変化を

直接、

自分の目や耳や肌で確かめること。

 

そして、考える、

    作る、

    描くこと、

 

そして、これらの遊びに熱中する、

子供にとって、こんな楽しいことはない。

 

なぜなら、

そこに、文化的生命としての人間の本性があるから。

そこに、文化的生命として学習し、

発達する人間の基本的な幸せの証しがあるから。

 

                                      鳥居昭美(とりいあきよし)

5才までは見守り隊

5才までのページでは、

子供の絵の発達を取り上げながら、親が幼児期の子供に接するときの態度のあり方といったものについても考えてみたいと思います。というのも、幼児期の過ごし方が将来の学力を決定するといっても過言ではないからです。

 

また、本来子供達はお絵かきが大好きです。もしも、自由に絵が描けないという症状が子供に現れていたとしたら、今までの子供に対する接し方、日常生活を反省する必要があるのかもしれません。

 

長男もどんぐり問題に初めて取り組んだときに、桜の花の絵が描けないと号泣しました。お母さんみたいに、図鑑みたいに描けないから嫌だと言いました。私としては、出来ればいいとか上手に描かなければいけないという言動を子供にしたつもりはなかったのですが、それまで何かが間違っていたのかもしれません。3~4歳にかけては1年間くらいはお母さん描いて描いてで、全く自分では描こうとはしませんでしたので、こんなんで大丈夫かな???と思いつつも、ずーっと描いてあげていました。しかし、どんぐり問題に取り組んだのをきっかけに子供も随分と成長したと思います。今ではあっと言わせるような、オリジナルで緻密な絵を描いて楽しませてくれるようになりました。

 

ところで、5才まで子供に余計なことをあれこれさせてはいけません。また、何かをさせるさせないに関わらず、親の世界(社会)に対する物の見方や考え方、態度も子供はそっくり吸収してしまう(親の希望に沿うように行動してしまうといった方がいいかもしれませんが)ということを肝に命じて、子育てや教育理論を勉強し、子供が健全に育つような環境設定に徹することが大事だなあとつくづく思います。思うものの毎日反省の日々ですが・・・。 親も人間だし疲れるし・・・なんて言い訳してます。

 

正しい環境で育った子供たちは、吸収力、思考の忍耐力、物事に熱中する力、楽しむ力があるので、難しいことや分からないことこそ、興味深く学んでいこうとする意欲があります。勉強や学習に対するそういった正しい態度を保護者が育てていかなければならないと思います。

 

この今日の日本の教育の現状から、最も深い痛手を負わされている被害者は、現象面では思春期の少年ですが、人格形成面では、幼児期の子供達ではなかろうかと私は思っています。・・・発達をゆがめられている子供たちの不幸を、ここでは主として、子供達が描く絵を通して私は訴えています。・・・

しかし、幼児にとって絵は、彼らの人格形成上、また人間としての能力をひとつひとつ獲得し拡大しながら発達していく上で、特別に重要な意味を持っています。・・・・わが子の健全な発達を守りきれるお母さんに、ぜひなっていただきたいのです。

「子どもの絵の見方、育て方」鳥居昭美 はじめにより

 

 

上記の考えは、どんぐり理論とも共通しますが、母親たるもの子どもの発達過程を正しく理解し、その成長過程を親のエゴで邪魔しないことが子育てで最も重要なことだということです。子どもは正しい環境にいれば自らの力で賢く育っていくものです。能力は親が与えるものではありません。子供達は生まれながらにして、天から授かった才能(天才)を持っています。それをいかに保護し、守り、育てることができるか。そこに本当の教育があると思います。

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通称どんぐる先生

ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

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