テレビって一体一日何時間見せたらいいの?ということで、
やはり子どもが平日毎日2~3時間テレビを見ているとしたら、若干見過ぎではないかと
思います。
また、
ヨーロッパの一般的な家庭で、日常的にテレビがつけっぱなしになっているということは
まずありませんので、テレビの情報が垂れ流しということもありません。
中にはそういう家庭もあるかもしれませんが・・・。
もし、テレビをあまりみせたくないという方は、平日はテレビを消して、
週末テレビの生活に切り替えてみてはいかがでしょうか?いいことがいっぱいですよ。
●能動的な遊びが増える
お絵描きや積み木、読書に工作、おままごと。それに加え、すごろく・トランプ・
将棋・オセロなど、ボードゲームで家族で一緒に遊ぶ時間が増えます。
植物を育ててみたり、生き物の世話をしたり、テレビがついてないから
退屈ということは全くありません。こともたちは自分で遊びを生み出す天才なのです。
●家庭内のコミュニケーションが増える
今まで家事の合間にテレビに子守をしてもらっていたなら、
一緒に晩御飯の支度を手伝ってもらったり、洗濯物を一緒に干したりしながら、
幼稚園や学校であったことをお話してもらいましょう。
もしお父さんが仕事から早めに帰ってきたら、
普段お話出来ない会話をすることもいいですね。
テレビがついていないので、読聞かせも長めのお話を選んでじっくり読むこともできます。
また、テレビをつけて食事をすると、家族の唯一の団らんの時が
とても味気のないものになってしまいますよね。
子どもたちの楽しいお話を聞きながら家族のコミュニケーションを図りましょう。
●睡眠リズムの安定
やはり、夜にパソコンやテレビから出る光を見続けると、脳が覚醒してしまい、
穏やかに睡眠状態に入るということが難しくなってしまいます。ですから、寝る直前まで
テレビを見ているなんてことをしていると子供たちの睡眠を妨害してしまうことになります。
落ち着いた雰囲気の中で、お話をしたり絵本を読んだりしながら、寝る準備をすることで
安眠を促すことが出来ます。
●情緒の安定
ニュースでの悲惨な事件や事故、またホラー映画などを「見せない」ことが大切です。
子供達はまだ現実と非現実の境目があいまいで、
視覚から入って来たイメージは強烈に頭の中に残ってしまいます。
子どもの日常の生活には程遠いようなイメージを見たり聞いたりしたために、
「~したらどうしよう・・」と不安になったり、夢にみてしまうこともあります。
映像に影響を受けやすい子どもには特に、ニュースやホラー映画等を見せないことが大切です。
●思考の均一化 ステレオタイプの考え方から頭を守る
また、テレビで最も怖いのは、子供達の考え方や判断基準や価値観を
均一化してしまうところにあります。大人にとっては単なる娯楽でも、
子供には害を及ぼしてしまうのです。
例えば、ひとたびドラマを見てしまうと、その主人公のフィルターを通してみた
価値観や判断基準を子供達が安易に取り入れてしまうことになります。
また、ドラマの中の美化された生活等をみて、実体験が伴わない大人びた考え方をしたり、
頭でっかちの言葉遣いをしてしまったりとアンバランスが生まれます。
まずは、子供たちが自分の体験や経験を通して、
その中で起こった感情をもとに、
自分自身の価値観や判断基準を作ることを重要視してあげましょう。
●広告による洗脳
テレビをつけっぱなしにすることで、子供達は膨大な量の広告にさらされています。
テレビが無料で見られるのも、まさにこの広告収入によるところなのですが、
様々なキャラクター、お菓子、おもちゃ等、子供達を魅了するものがたくさん出てきます。
そんな広告を毎日のように見せられたのでは、欲しくなるのは当たりまえ。
テレビを制限することで、あれ買って、これ買ってが少なくなるのではと思います。
●時間の流れがゆったり感じられる
テレビを消して、ゆっくりと話をしたり、一緒に遊んだり、本の読み聞かせをしたり、
豊かな時間を過ごすと、心も穏やかになります。
もし、見たいテレビ番組があるのなら、録画して週末に視せるというのがお勧めです。
土日で併せて2~3時間くらいにするのがベストでしょう。
週末は勉強もせずダラーっと過ごすということも気分転換になってよいですし、
でも意外に週末も、お買い物に行ったり、イベントに参加したり、
お友達にお呼ばれしたり、部活の試合が入ったりって結構忙しかったりしますので、
テレビを見ている時間も限られてきます。
テレビを全く禁止する必要はないと思いますが、
幼児期・児童期はテレビを見るよりも、体を使って遊んだり、
お友達とワイワイ遊んだり、好きなことを見つけたりそんな時間を持つことが重要になってきます。