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スティーブン・R・コヴィー 著作『第8の習慣』「効果」から「偉大」へ より、育児・教育に関する興味深いためになるお話

投稿日:2015年12月17日 更新日:

先日友達からスティーブン・R・コヴィー著、

『第8の習慣』効果から偉大へ

を借りて読んでいるのですが、教育に関して良いことを書いてあった

ので、紹介したいと思います。

さて、このスティーブン・R・コーヴィーさんは、『7つの習慣』の

著者として有名な方で、その著書の内容も生き方の指針となる

大変興味深い内容となっています。

さて、この本の付録に精神的インテリジェンスについて書いてある部分が

あり、そこに以下の様な内容が書かれてありました。

 

教育の目的は、能力と良心の両方において人を一人前にすることである。

能力だけを育て、その能力を生かすための指針を育てないのは、悪しき教育である。

さらに、そんな場合に能力は、良心と切り離されて

ばらばらになってしまう。 ジョン・スローン・ディッキー

 

このジョン・スローン・ディッキーという方は、

アメリカのDartmough College という学校の学長を務められていました。

そうなんです、教育にはこの、良心と能力、すなわち

私達が強調している、豊かな人間性と高度な抽象思考能力

ここで、抽象思考能力は問題解決能力と言い換えても良いです。

がとっても必要になってきます。

そして、21世紀は、著者の言うところの、

産業時代の「モノ型思考様式」を抜けて、新たなパラダイム様式である

「知識労働者時代の解放・エンパワーメントモデルに移行すると

いうことであるので、

とすると、21世紀は、それぞれの個人がリーダーシップを発揮していく

時代となり、その様な時代にリーダーシップをとれる人間に育てるということが

今の私達親の役目なのだと思います。

また、そのようなリーダーシップをとるために必要な、

自分のボイス(内面の声)の発見を可能にする「ソフトウェア」は、

特に就学前の、家庭で育つ幼児の頃に身に着けるべきだと書かれています。

そして、そのような素質を不幸にも身に着けることが出来なかった場合には、

学校や社会がそれを補うようなサポートが出来ることが

重要だと主張しています。

またジェームズ・コリンズの

「人でも組織でもこう自問するように勧めている。-

自分が世界一になれることは何か?」

の質問に、

フランクリン・コヴィーは、「私は子供の親なら誰にでも

あてはまる答えを一つ知っている。そうと、心に決めたら、我が子を

育てるという点では世界一になれる。親ほど強く我が子を思う

人間はいないのだから。」

と書いている。

 

今から百年後には、私がどんな車を運転していたか、どんな家に

住んでいたか、銀行にどれだけ貯金があったか、私の服がどんな

だったかは、全く意味がなくなるだろう。それでも、

私が子供の人生において重要な存在であったことで、世界は

少しだけ良くなるかもしれない。作者不詳

 

また、本書からの引用であるが、

「ある種の中国産の竹は、植えても4年間は何も目に見えるものが

育ってこない。ほんの少し地面から先が出ているだけである。草を刈り、

水をやり、耕し、肥料をやり、立派に育つようにと、出来る限りのことを

しても、何も見えてこない。5年目に、この特殊な竹は25メートルもの高さまで

成長する。それまでは地下で根が成長するだけなのだ。そして、

一度しっかりと根を張ったら、今度は全てが地上で起こるようになる。何も

起こらないじゃないかと冷笑する連中に対して、実はずっと地下で根が

成長していた証となるのだ。」

子育てや教育には時間がかかります、手間がかかります、忍耐が要ります。

しかしながら、その努力の積み重ねはいつかこの、竹のように

目に見える日がくるのだということを信じて、毎日を大切に過ごして

いきたいものだと思います。

 

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ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

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