絵本を読んであげることで、親子のコミュニケーションがとれ、一緒に楽しい時間を過ごすことが出来ます。
お母さんとの落ち着いたゆったりとした雰囲気のなかで、子供達は、絵本と自分の体験を結び付けたり、
想像の世界の楽しさを味わう事が出来ます。そして、創造性とイメージ力を養い、豊かな言葉を吸収していきます。
日頃の絵本の読み聞かせが、十分に生かされるにはどうすればよいか?
読み聞かせのポイントを10個お伝えしていきます。
ポイント1 面白い本を子供の周りに置いておき、自由に手に取れるようにしておく。
絵本のある環境が子供を本好きにします。本棚に絵本を置いておくと、
そこから自分が読みたいときに取ることが出来ますし、お母さんに持って行って、読んで貰う事も出来ます。
無理に押し付けるのではなく、興味が出た時に自由に絵本に触れることができる環境がとても大事です。
ポイント2 絵本選びを大切に
親の好みで選ぶのも良いのですがたまにはいつもと違ったジャンルのものや、
自分の好みではないけれど、レビューや口コミが多いものなどを購入して、
なるべく幅広いジャンルや種類のものを揃えてみましょう。
また、年齢にあった絵本を読み聞かせるのも大切です。例えば赤ちゃんであれば、
- 身近なものや遊びなどが出てくるもの
- ・リズミカルでわかりやすい言葉や美しい日本語で描かれたもの
- ・擬声語や擬態語が出てくるもの
- ・絵の色彩や輪郭がはっきりしているもの
- 文字と絵がよくかみ合っているもの
- シンプルなくり返しが出てくるもの
などが良いでしょう。
別の記事で、年齢別の絵本を紹介しているので、参考にしてみて下さい。
ポイント5 楽しく、ゆったりとした落ち着いた雰囲気をつくる
絵本の読み聞かせは言葉の勉強になるというのも良いのですが、子供達にとって絵本の読み聞かせで重要なことは、
ゆったりとして安心できる空間でお母さんと一緒に楽しいひと時を過ごすということではないでしょうか?
自分の好きなお母さんと一緒に楽しく体験するからこそ、そこから多くのことを学ぶことができるはずです。
ですから、せかせかと読み聞かせをするのではなく、
決まった時間をとっってゆったりとした気持ちで読みきかせをしてあげたいですよね。
ポイント6 理解度を観察しながら、読む
早く読む方がいいとか、ゆっくり読む方がいいとか、いろんな意見があると思いますが、
大事なことは、目の前の子どもが理解して、納得して読めているかということです。
言葉が少し難しいなと思ったら、簡単な言葉で言い換えて読んであげてもいいですし、
説明をつけてもいいですし、これといってルールはありませんので、
こどもがお話の内容をよりイメージしやすい方法で読んであげて下さい。
ポイント7 絵を良く見せる
絵本の中には、とても面白く興味深い挿絵が描いてある場合もあります。
また、いろんなものが挿絵の中に隠れていたりすることもあります。
時には、裏表紙がストーリーの展開をしめくくっていたり、予想したりするものになっていることもありますので、
こどもたちに絵を良くみせながらお話を進めていくと良いでしょう。
一度読み進めても、また読み返したいときもありますし、一度読み終わっても2度3度と同じ本をせがまれることもあります。
そういうときは同じ本でも構いませんので、繰り返し読んであげましょう。
ポイント8 質問しない
絵本の読み聞かせは、お勉強ではありませんので、読みっぱなしでOKです。
意味を確認したり、登場人物を確認したり、ストーリーの内容を確認したりすることはNGです。
そのようにテストしてしまうと、純粋に絵本を楽しむということが出来なくなってしまいます。
楽しく絵本を読む習慣が学力を作ると考えて、子供達に絵本を読む度に、質問というストレスを与えないようにしましょう。
ポイント9 感想を言わせない
質問と同様、感想を言わせることもNGです。子供達はまだまだ心で味わったことを上手く言葉で表現するということが出来ません。
無理に言わせようとすると、それは大人から教えられたテクニックとしての言葉の表現形式に過ぎず、
自分の本当の感情を感じたり、味わったりということが出来なくなってしまいます。
感想は聞かず、あー面白かったね。で読み聞かせは終了するようにしましょう。
ポイント10 絵本よりも外遊びが好きのバランスを
いくら絵本が良いといっても、絵本と外遊びどっち?と聞いて、
迷わず外に遊びに行くというように育てましょう。確かに絵本を読むことは、空想の世界を想像したり、
イメージ力を高めたり、こどばを学んだりと利点もありますが、はやり非現実の世界です。
子供達は、まず現実世界で自分の実体験を積み重ねそこから学ぶことを最優先にするべきです。
そこから、自分の確かな感情や学力の素も育ちます。ですから、絵本もあまりにも長時間読み過ぎている場合には制限を与え、
体を動かしたり、手を使ったり、お友達と遊んだりして、五感をフル活用した遊びをするように心がけましょう。