どんぐり問題【3年生】

どんぐり問題3年生 3MX43 まだまだ割り算は使わない!?

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進化12 まだまだ割り算は使わない!?

3mx43

マッコウクジラのマッコー君とザトウクジラのザットー君が片道50000kmの太平洋往復競争をしました。マッコ―君は1時間に100km、ザット―君は1時間に80km泳げるとするとゴールにたどり着く時間の差はどれくらいになりますか。

50000キロの往復競争ということで、大変な数になっていますが、

マッコウ君の方は、100km╱時が1000回分ということで、1000時間

というところはすぐでたのですが、

 

ザット―君の80km╱時をどうするか?

 

ちょっと考えて

 

80km╱時が1000回分(1000時間)で、80000km

だよね・・・。

 

 

100000kmまで

あと、20000kmどうしよう・・・。

 

 

うーん・・・。

 

 

ということで、

一日目は終了しました。

 

 

 

さて、翌日、

 

後20000km

 

 

あー、

 

 

80km╱時×200時間=16000km

80km╱時×50時間=4000km

 

 

で、20000kmになるー。

 

 

ということは、

 

全部で、

 

1250時間かかる

 

 

だから、

 

マッコ―君 1000時間

ザット―君 1250時間

 

ということで、250時間の差

 

になり、正解でした。

 

 

 

 

こんなに数が多くなっても、

割り算なしでも何とかなるもんなんですね。

 

 

 

50000÷80=?って突然するよりも、

 

このように分解して考えると

簡単に、しかも間違えずに出来ますよね。

 

身の丈にあった考え方と手順で

よく出来ました。

 

最初から、

道のり÷速さ=時間のような公式に当てはめた

やり方を教えるとか・・

 

やはり、あまり関心しませんね。

 

自分でオリジナルの絵を描いて

そこから、工夫して答えをだすことで

本当の理解が生まれてくるのですから。

 

 

進化13 でもそれだけでは問屋が卸しません。同じ問題に見えても全く違う、恐るべしどんぐり問題!

さて前回、進化12で出てきたクジラの往復競争の問題ですが、まだまだ続きがあります。

 

今回は、

 

3MX78

マッコウクジラのマッコー君とザトウクジラのザットー君が片道50000kmの太平洋往復競争をしました。マッコ―君は1時間に100km、ザット―君は1時間に90km泳げるとするとゴールにたどり着く時間の差はどれくらいになりますか。

 

前回の問題と太字の所一か所だけ違うんですが、

これが似て非なるものなり。

 

 

 

さて、息子

 

前回同様に、マッコ―君は1000時間とすぐにでました。

 

そして、ザット―君は1111時間ということにして、

(端数を勝手に切り捨てたな!!!)

 

 

そして、二人がゴールする時間差は、

 

111時間という答えになりました。

 

 

でも、違います。

 

 

で、次に112時間という答えになりました。

 

それでも、違います。

 

 

 

そして、

 

だって、90km割れないもーーーーん!!!

 

と言い訳する。

 

 

 

じゃあ、どうする???

 

 

 

うーーーーーん・・・・・・。

 

 

ヒントはもちろん出してはいけません。

 

 

 

で・・・、

1時間は60分でしょ・・・。

 

 

 

あっ、ほらね、ちゃんと考えれるでしょ。

そんな怠慢はゆるされませんよ。心中のつぶやき

 

 

なにやら、いろいろ考えていましたが・・・

 

 

頭が気もち悪い・・・・。

 

 

だって、あと10kmが・・・・。

 

(ザットー君の99990kmまでは、90km╱時で

割り切れるのですが、残りの10kmは分・秒単位で考える必要が

あるため)

 

と言い出して、

 

 

はい、私にも聞こえてましたよ、その音が

頭の中がバキバキいってましたね。笑

 

 

ちなみに答えは、

111時間6分40秒です。

 

 

いやー、良く頑張ってると思うよ。

もう、今日は止めといたら。

 

 

で、

 

 

この日は終了しました。

 

 

 

この様に、どんぐり問題は一見似ている問題が結構出てくるのですが、

よーくみてみると難易度が全く違うんですよね。

 

また、前学年の問題が次の学年に繰り越されていたりもしますが、

これも、ちゃんとした意図があります。

 

 

意図の一つには、子どもの思考力の段階によって、その時々によって解き方が全く違ってくるのでそれを楽しむためということがあります。

 

また、あえて難しい問題を最初に見せておくことで(解かせることとか正解させることが目的ではない)、子どもの頭に無意識的に、長期的なスパンで準備をさせておくという意図もあります。で、次の学年で同じ問題をもう一度見たときに、自然に免疫がついているんですね。

 

そう、予防接種みたいなものですね。

 

 

今までにないような難しい問題を初めてみたときとか、

明らかに自分では対処できないようなものに出会った時は、

 

「げっ!」

 

って、思いますよね。誰でも。

 

 

でも、あえてそこで

無理やり果敢にぶつかっていく必要はないんですよ。

 

だって、準備出来てないから、玉砕します。

もちろん、それを強制してはいけません。

 

 

とりあえず、こんなのもありますよ。って見せておいて、

 

こどもも、あー、こんなのもあるんだって思ってもらって

 

 

心構えとそれをどう対処するべきかっていうことを

準備させるんですよね。

 

 

そうやって、見続けていると、慣れて来るし、抵抗感が少なくなるんですよね。それが当たり前になりますからね。

 

 

すると、準備が出来たときに、

 

ちょっと戦ってみるかな。と思えるようになり、

 

そのうちに倒すことが出来るようになります。

 

 

ということで、

 

今回は、どんぐり問題の奥深さについてお話してみました。

 

さあ、この問題の続きはどうなることでしょうか、

あと10kmをどうするか???

 

 

楽しみですねー。

 

 

 

 

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ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

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