どんぐり問題【年長】

どんぐり問題 はじめの一歩と一年後0MX01

投稿日:

この秋から、やっと、待ちに待った
どんぐり倶楽部算数問題年長用をスタート
させます。拍手(ぱちぱちぱち~)♪

こちらでは学校が9月に始まるため
それに合わせ寺子屋でも始めます。

ちょっと早いかなーと思いながらも、
あと数か月で5歳になる息子に
試しに年長問題をやらせてみましたので、
報告しようと思います。

第1回 桜問題
母  お母さんとお絵かきする~?
息子 するする~。
紙とペンを用意して着席。

0MX01
きょうは てんきが いいので、
こうえんに さくらの はなを みに
でかけました。

よくみると、さくらの はなには
5まいの はなびらが ついていました。
そこで、きょうは みんなで
さくらのはなびらを かぞえることにしました。

けんたくんは さくらの はなを
2つ(ふたつ)みつけたので、
はなびらは 5まいと5まいで
10まいに なりました。

では、4つ(よっつ)みつけた
なおみちゃんと、5つ(いつつ)
みつけた こうすけくんの さくらの
はなびらのかずを くらべると
どちらが なんまい
おおくもっているでしょう。

問題は読んであげます。

息子 5枚じゃなくて、6枚でもいいでしょ?
などなど問題を読んでいる間にもちゃちゃが入ります。

で、『はなびら』って何?
~ということで、花を持ってきて、
花とは何ぞや、花びらとは何ぞやというところを説明。

『さくら』ってどんな花?
~今度は植物図鑑を持ってきて桜の花を検索。

で、改めまして、

母  とりあえず、さくらの花を描いてみようか。
と、母も描く。
息子 ・・・。

うちの息子さん相当な完ぺき主義で、
図鑑の桜のように書けない、
お母さんのように書けないと号泣。

完ぺき主義は凝り固まりますからねー、いけません。

母  あのねー、誰も最初から
図鑑みたいな絵描けないよ。
何でもいいのよ、自分で桜と思えば桜になるの。
絵に上手下手もないの。

●君の書いた絵も、お母さんの絵も
どちらも面白いでしょ。

●君は●君の桜を描けばいいし、
お母さんはお母さんの桜を描くよ。
図鑑と同じ、お母さんと同じ絵を描いても
つまんないでしょ。

とかなんとかいろいろ説得するも号泣。はあ~。

で、母は息子をほっといておやつを食べ始める。
息子はまだ泣いている。

やっぱりまだ無理かな~なんて
思っていたら、
泣きながら桜の花を描きました。
それがこちら↓。

母  おお~。かわいいの描けたねー。
お母さんのよりずっと面白いよー。(拍手)

そんなこんなで、本人、
葛藤を乗り越えとりあえず
桜の絵が描けたというところで、
母子満足にて初どんぐり終了。

その後はどんぐり問題の
お絵かきが好きになったようです。

息子君はこの問題の答えを出すまでに、
1~2年くらいかかるかもしれませんねー。

ま、まだ4歳ですからね。
お絵かきが楽しめれば十分です。

そして、彼なりに成長してくれればいいな。
しかしながら、奥深しどんぐり問題。

答えはオマケ。その過程で得たものは、
5+5=10みたいな計算を
1万問解いても絶対得られませんね。

問題を解くことを通して、言葉の力、
イメージ力、考える力、忍耐力、
丁寧さ、根気強さ、間違いを楽しめる、
工夫・試行錯誤する、労力を惜しまない

などなど様々な力をつけていくことが
出来ると思います。

それに、なんと言っても、
子どもって基本的に
お絵かき大好きですからねー。
第2回 桜問題
数日後、再び桜の絵の問題を
したいということだったので、再挑戦。

今回は、けんた君、なおみちゃん、
こうすけ君の花びらの数を数えることになりました。

けんた君は花びら10枚なので、簡単に。

なおみちゃんは20枚で、
A4サイズの紙に何とかおさまりました。

こうすけ君は25枚で、紙1枚に入りきれず、
入らないと文句をいいながらも、紙を
2枚つなげるということで、解決。

しかし、数えたら花びらが25枚より多くなってしまったので、
多くなった部分をはさみで切って、終了しました。

どんぐり問題をすると、
このような小さな壁がたくさん出てきます。

例えば今回は
絵が紙に入りきれない場合どうするか?
1、入らなーいといってあきらめる。
2、紙の裏に描く。
3、隙間にもっと小さく花びらを描く。
4、他の紙をつなげて描く。

例えば上記のような反応があるのではないでしょうか?
どのように問題解決するのかは
お子さんそれぞれ違いますね。

こういう小さな問題が出てきた場合でも、
解決方法を親が教えてあげるのではなく、
子どもが自分で工夫し、乗り越えられるように
促すことが重要ではないでしょうか。

そうやって、小さな、
でも確かな自信を積み重ねながら、
問題を楽しめるようになって欲しいです。

第3回 桜問題
またまた、数日後桜の花を描きたいという
ことだったので、母子お絵かきをする。

息子は途中で鉛筆削りに夢中になり、そのまま終了。

ところで、
お絵かきと算数と何が関係あるんだ!!
と思われる方もあると思いますが、
算数も国語も理科も社会もぜーんぶ
イメージ力が大事なんですね。

文章を読んで頭の中に文章でいっている
ところの映像が浮かばなければ、
その文章は意味のない記号の羅列と同じです。

また、映像を頭の中でずっと保っている、
その上でそれを動かしながら考えるなんて
大変なエネルギーを使いますので、
絵にするわけです。しかも、自分のオリジナルで。

そうすると簡単に見えるし、分かるんです。
考えるときは絵にしてみればいいんだと
いうことです。

そして手間隙おしまず、
絵をたーくさん描いて試行錯誤すると、
結果的に絵に描かなくても、
頭の中の映像だけでもって答えが
見えちゃったりします。

あと、例えば学校で、
この問題を解くときは数直線を
描くんですよって習います。

子どもは言われた通りの図を
描いて答えも出せるかもしれませんが、
実は分かってないことも多いです。

なので、応用問題が出るとたちまち
解けなくなってしまいます。

そうなる前に、どのような絵を描くと答えが
見えるか自分で工夫する経験を
たくさんいて欲しいです。

どんぐり問題はするめみたいですねー。
何度かんでも味がある。噛めば噛むほど
味がでる。

答えを出すための問題ではなくて、
どのようにして答えを出すか
その過程を大事にして下さいね。

答えはオマケです。

そして、9歳の壁をうまく
乗り越えて下さいねー。

あと言い忘れましたが、
一度このイメージ化する方法を学ぶと、
日本語であろうがスペイン語であろうが、
英語であろうが応用が利きますので、
問題は何語でやっても構いません。

私も子どもの頃にどんぐり問題したかったなー。
・・・・・そして一年後、
(あっという間に一年すぎてしまいました。)

※ 5歳9ヶ月 2012年10月現在

まだ正解には至っていませんが、
最後まで絵を描くことが出来るようになりました。

どちらが多く持っているかは
分かるんですが、何枚多いか、
違いはいくつか、差がいくつか
というところが分からないようです。

意外でした。

こういうところを気づかずに
いきなり足し算引き算を教え込んだりすると
危険だよなーと思いました。

そうすると、分かったようで分からない
状態になるんでしょうね、きっと。

なので、同じような0MX59のざりがに問題でも
5ひき少ないですというところでひっかかりました。

なぜにここが分からないのかな?と疑問ですが、
これは具体的に5匹食べちゃったとか、
5個なくなっちゃった、
弟からグミを5個取られた・・・というのと、

5匹少ない、5匹多いという表現から
喚起できるイメージの差ということでしょうか?

大人からみれば
大した差ではないようにも感じますが、
こういうところが子どもにとっては
難しいのでしょう。

ということで、
このまましばらくわからん帳に
入れてほっときましょう。

最近進歩したところは、
答えが出なくても
(とくに問題最後の文章の
意味が理解できないとき)
分からないと泣いたり、
ぎゃーぎゃー言わなくなったことです。

ちょっと考えてみよう!と言って
絵を付け足したりなんだりしています。

忍耐力もついてきたと思います。
この調子で、正解しなくても、
考える過程を楽しめるようになって
くれればいいです。

しかしながら、欲を言えば、
例えば、差を比べるときに、
一つ一つ並べてみるとか、
一つ一つ線で結んで違いを見つけるなど
といった工夫は見られないので、

そのあたりが今後の課題でしょう。

まだ甘いですね、絵を良く見れてません。
理解は大分すすんで来ましたが、
これから相関関係を捉えるとか、
絵の操作が出来るようになるまでに
ひと山超える必要があります。

しかしながら、はじめはお絵描きばかりで、
例えば、クジラ、ウサギ、蟻、カメだけで
終わってしまって、なかなか問題を
解くまでにいたらず、

うちのお坊ちゃん大丈夫かな?
と思っていましたが、
続けていくうちに少しずつ
進歩してきました。

最近ではどんぐり問題にしても、
通常のお絵描きにしてもかなり
面白いものを描く様になって来て、
子どもの創造性はすごいなあと
感心する日々です。

最初の頃は本当にお絵描きだけの日々・・・例えば↓
こんなんばっかり・・・って
言ってはいけませんが・・・(先を急ぐ母。)

これでいいのか不安でした
Before・・・

でもAfter・・・ ちょっと進化してきて・・・

こんなの↓もちゃんと描けて正解するようになりました。

※おまけで・・・進化する車

ということで、
これからどんぐり問題を始められる方
焦らなくても大丈夫です。

こんな感じでゆっくりやっても・・
というかゆっくりやったほうが
数年後驚くほど伸びていきますので、

まずは楽しくお絵描きを楽しんで下さいね。

-どんぐり問題【年長】
-, , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

image-5

どんぐり問題年長さん 0MX81 白いから描けない!

進化7 『白いから描けない』 今回の進化ですが、これも進化させる仕組み、恐るべし どんぐり問題のカテゴリーです。 えー、 0mx81 あかいかめとしろいかめが います。 あかいかめは しろいかめより  …

donguri DONGURI

どんぐり問題年長さん 0MX35 計算の前に理解力と思考力を身に着けよう!

進化13 計算の前に理解力と思考力を身に着けよう! オリジナルのイメージ想起力とそのイメージを使って目で考える力が、 後々どれだけスゴイ威力を発揮するかということを理解している人はまだあまりいません。 …

image-8

どんぐり問題年長さん 0MX54 白いから描けないから約2年

進化10 白いから描けないから約2年 白いから描けないと言っていた次男ですが、 あっと言う間に1年生になってしまいました。 1年生になって1週間後 0MX54 ごはんと ごまの かずを かぞえてみると …

snow-1217124__340

認める、理解するってすっごく大事

今日は算数よりも日本語よりもとにかく大事で これがなくっちゃ始まらない・・・   というお話をしたいと思います。       子供でも大人でもそうなんですが & …

SANYO DIGITAL CAMERA

どんぐり問題年長さん0MX02 見えないものを見る力

進化1 見えないものを見る力 男児 5歳5ヶ月 年長さん ※2012年6月現在  見えないものを見る力。それが大事! 年長さん問題 問題番号 0MX02 しんたろうくんは そらをとぶ おさかなを きの …

無料メルマガ『どんぐるDONGURU通信』


narrative-794978__340

通称どんぐる先生

ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

➦詳しいプロ―フィールはこちら

DVDの詳しい内容は画像をクリック!

➦Amazonにて販売中です!