どんぐり問題【一般】 未分類

どんぐりDONGURIセミナーin Spain 事前アンケートその5 保護者

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今日は、保護者のアンケートを見てみましょう。

Pregunta 1:

¿Qué es lo que más le preocupa de la manera de estudiar de su hijo? ¿Qué quiere mejorar?(質問1:あなたのお子さんの勉強方法について、あなたが心配していることは何ですか? あなたは何を改善したいですか?)

Que tenga una rutina y un hábito de estudio. En ocasiones hay semanas enteras donde no tienen ningún tipo de tarea y cuando se le junta en un mismo día todo, no sabe gestionarlo.(勉強の習慣をつける。 時には、一週間全く勉強をしていない週があるかと思うと、一日ですべてを終わらせるなど、彼らはそれをどう管理するかを知らない。)

➡もし、子どもが毎日の家庭学習の方法を知らなければ、もちろん教える必要があります。そのまま放っておいて毎日自主的に勉強するようにはなかなかなりません。家庭学習の習慣づけは、学校の先生の管轄ではなく家庭の責任です。

そして、勉強しなさいと口だけで言っても無理ですので、少なくても小学校3年生の終わりまでは、一緒に行いましょう。

大人でも、禁煙しよう、ダイエットしよう、ランニングしよう、日記をつけよう、英語を勉強しようといってもすんなり習慣化しません。

大人でもすぐ挫折するのに、子どもがすんなり、それも勉強を習慣化できるとは思い難いですよね。はい、ちょっと無理そうです。

ですから、のちのち(小学校高学年~)勝手に勉強する子どもにしたければ
9歳~10歳くらいまで、家庭学習を一緒にすることを習慣にする必要があります。

きつい言い方ですが、やはり育てたようにしか育ちません。
(私にも身に染みる言葉です。)

量は少しでいいんですよ。

日本だったら、例えば毎日複雑な計算2問と漢字1字。

どんぐり問題を週に1~2問。これだけ。

あとは、外遊びと絵本の読み聞かせ。

30分も1時間も勉強させるわけではないんですよ、
数分でいいんです。

毎日勉強する癖があれば、あとで勉強する時間を
長くすることはそれ程困難ではありません。

全く勉強する習慣がない子は、
テスト前1~2週間にあわてて覚えまくり、

テストが終わったらぜーんぶ忘れている。

自分は何が分からないかももはや分からない。

そんな状態になることは目に見えています。
事実私がそうでしたからね。それでは全く意味が
ないですよね。

また、学童期の家庭学習というのは自分の弱点強化とゆっくり納得しながら深い理解と思考の練習をする時期です。ですから、何でもいいからどんな方法でもいいからとにかくさせるというのは違います。

ちゃちゃっと終わればいい、出来ればいい、早ければいい
では、大損をします。

Pregunta 2 : ¿Qué esperas de la escuela o los maestros sobre la manera de estudiar de su hijo? 質問2:あなたの子供の勉強方法について学校や教師から何を期待していますか?

Que hagan un seguimiento de las tareas que envían para hacer en casa y se corrijan en el aula, a ser posible de manera conjunta, para que todos se den cuenta de las dificultades que pueden surgir.(先生達は、子どもが自宅で行うための課題を出して、教室で答え合わせをしフォローアップを行い、分からない問題をすべて理解して次に進めるようにする。)

➡「うちの子、家でまったく勉強しないから、宿題だして下さい。」って
言う人いますが、先生もなかなか忙しくて、宿題出すのも大変なんですよ。

丸付け、結構時間とられます。しかも、ルクセンブルクでは一クラス
15人程度ですが、日本やスペインなんて一クラス30人以上います
よね。

それを考えると、それぞれ進度や理解度の違う子ども達に、
それぞれに合った宿題や課題を出すということはまず困難です。しかも、
もしそれが家庭学習の習慣づけということであれば毎日の
ことになりますので尚更です。

だから、宿題を出してくれと言われれば、先生は出すと思いますが、
一斉に同じ宿題を出すということになります。

一斉に同じ・・・というのに意味あると思いますか?

授業も一斉授業、家庭でも一律の宿題・・・。

家庭学習を子供達の理解を深める時間に使いたいのであれば、
自分の子どもが理解していないもの、間違ったものだけを抽出して
させるのが、時間もエネルギーもやる気も全く違ったものに
なります。

既に分かっている、アルファベット、簡単な単純計算、単語の書き取り
大量の問題を反復練習する時間に、苦手克服、深い理解と思考などの
時間にあてたほうがよっぽど効率がいいのです。

確かに、ほら宿題だからしていかないと。先生に怒られるよ。
と、トラの威を借りる方が親としてもさせるのに楽でいいかも
しれませんが、

保護者も先生に丸投げしないで、
自分の子どもは今何をすべきかよく考えて
自分の子供にあった課題を毎日少しづつ家庭学習に取り入れていく
努力をして下さい。

毎日一緒に家庭学習をすれば、子どもが何を習っているのか、
何を理解していて、何を理解していないのか
誰でも分かります。

なので、出来るはずです。

従来、学校の役割は、学習面で言えば、
その学年で子供達が知っておかなければ
いけないことを、整理してまとめて教えてくれる場所です。

家庭学習の習慣づけ
ことばの力
理解する力、考える力
考える忍耐力
工夫する力
創造性

こういったものは、本来学校ではなく日常生活の中で
得ていくものです、家庭は個別対応できますが
学校では限られた時間のなかで、一人の先生が
決められたカリキュラムのもとに、
多数の生徒を相手に行うなうものですので
もちろん限界があります。

また、もちろん先生も、一斉に宿題を出すのであれば
全ての子どもにとって有益になる内容をしっかりと検討し、
しっかりと添削をして、責任をもって出した宿題の内容を
定着させて下さい。

出しっぱなし、させっぱなし、とにかく何でもいいから
宿題を出すはダメです。量が多すぎると、機械的にこなすようになり、
子ども達も、とりあえずすればいい。出せばいいという状態になります。
出来ればいいという状態になります。

やりっぱなしでどんどん先にいき、間違いをやり直して、
納得して定着させることなく
進んでいくので、たくさんやっている割には結局なにも進化していないという
状態におちいります。

少量をゆっくり・丁寧に確実に・・・です。

ということで、5回に渡り先生と保護者の方の事前アンケートを
見て来ました。

たぶん、悩んでいるところは、だいたい同じようなことですね。

1、問題文や質問を良く理解していない
2、論理的に考えることが苦手
3、毎日の家庭学習の習慣づけができていない

ということで、秋に行う予定のセミナーでは、
どんぐり理論を用いて、この3つをどう克服していくかを
中心に話を進めて行きたいと思います。

子どもたちのために何ができるのか
家庭と学校がどううまく連携できるのか、
それぞれが歩み寄って子供たちの学力を養成するための
よいサイクルを作っていくためにはどうするか

そういったところまで、話せたらいいなあと
思ってます。

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ルクセンブルク大公国5か国語環境で、5人の子育てをしながら、ゆっくり・じっくり・マイペース日本語継承語教育と考える力を伸ばす『どんぐり倶楽部』の算数教育方法を広めています。

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