ということで、
今日は『割り算の意味』というお話を
したいと思います。
私なんかは
思いっ切りパターン学習の餌食だったので
例えば、
分数の割り算は後ろをひっくり返して
掛ければいい・・・
ということでそのようにしてました。
たまに、
なんでひっくり返して掛けるの?
というような疑問を持つと、
周りの人はたいてい
数学とか物理はどうしてだとか
いちいち考えてたら進まない。
公式があるから覚えればいい・・・・
みたいに言ってました。
その当時は、そんなもんなのかと思っていましたが。
結局のところ
実は誰も理解はしていないということだったみたいですね。
『割り算の意味』を本当に理解している人だと、
5/6(6分の5)÷ 8/3(3分の8) =15╱48(48分の15)
上記の割り算をどうしてそうなるのか
絵を描いて分かるように説明できるのではないでしょうか。
私は割り算は、
割り算の記号の後ろの数の分だけ
割り算の記号の前の数を等分することだと
思っていましたが
そうじゃなかったんですね。
実は割り算は『比』だそうです。
つまり
A÷B=
というのは
Bに対してAだけあるとすると
1に対していくつあることになりますか?
ということらしいです。
それが分かると・・・
私でも、絵描けば容易に説明できます。こんな風に・・・。
で、結局何がいいたいかというと
パターン学習では
例えば、分数の割り算は後ろをひっくり返して
掛けるんだよ。っていうようなことですが・・・
手順を学ぶだけで理解していなくても
正解にたどり着くということです。
中学生以降だったらこれでいいんですよ。
この時期には社会で生きて行くためのテクニックだとかを
学んでいく時期ですからね。
それまでに思考回路を十分に育てていればですが。
これは実際どういうことを意味しているかというと、
仕事ではなくて
作業しかできない人間を育てていて
あんたは分かんなくてもいいから
とりあえず言われたとおりにやって
作業終わらして、結果だけ残しといてっ。
でもって、
あーよく言われたとおりにやれたねー。
ちゃんと出来てるねー。
すごいねー。
うん、すごいでしょー僕。
ってことなんです。
もちろん、これでも受験も突破できますし、
働くことも出来ますし、生きていけます。
ただ、本当はもっと出来るのに、もっとチャレンジ出来るのに、
もっと楽しめるはずなのに、
本人の力を出し切っていないので、
非常に勿体ないというだけです。
とくに、思考回路作成途中の11~12歳ごろまでに
手順だけ覚えて正解を得るような勉強ばかり
していると、せっかく才能があっても
使わせてもらえずに退化していくのです。
そして、過程を楽しむ力がないので、
すぐに結果や正解を得られないと、すぐに諦めたり
自分はダメだと落ち込んだりという
ヘンテコリンなことになってしまいます。
ここに気づいてないと
非常にもったいないです。
どんぐり問題(お絵描き算数問題)は難しい、
基本が出来ていないのに
こんな難しい応用問題をしても意味がない
と思う人がいるかもしれませんが、
基本が何かということを勘違いしていると
そう思ってしまいます。
本当の基礎基本を
小学生の間にしっかりと身に着けてもらいたいなあと
思っています。